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医療安全委員会からの活動報告

前回(8月)は、食中毒予防についてでしたが、今回は感染症対策についてです。

今年、インフルエンザが既に流行しています。皆さんは予防注射を受けられましたか?予防注射を受けたから、絶対インフルエンザにかからないわけではありませんが、かかっても軽い症状で軽快すると言われています。

外出時はマスクの着用をしましょう。また、帰宅時はマスクを外し、手洗い・うがいをして、さらに手指消毒はアルコールで行いましょう!

インフルエンザと同様にこの時期(10月~3月)にかかりやすいのが、感染性胃腸炎です。感染性胃腸炎は、ノロウイルスに感染することで発症し、24~48時間の潜伏期間があり、感染力が強く、1~100個で発症します。症状は腹痛、嘔吐、下痢で、ウイルスは3~7日で便中に排出します。

ロウイルスは非常に小さく、爪や手のしわに残りやすく、汚染された手で便座や便器のフタ、手すり、洗面所、ドアノブ、ベッド柵、汚物処理室などを触った後の手洗いを十分に行うことが重要です。また、吐物や排泄物の処理を適切に行わなければ感染を拡大させてしまいます。

ケアポート緑ヶ丘は、高齢者の集合住宅ですので、スタッフが感染源とならないように手洗い・うがいの励行とマスクの着用をするとともに、当日の出勤者及び同居家族の健康チェック(体温測定と諸症状の有無を記入)も行っています。

また、環境整備(手すり、ドアノブ、居室の電気のスイッチ、窓のカギ、ベッド柵の消毒)も毎日欠かさず実施中です。

しかし、どんなに感染予防をしても、完全に感染を防ぐのは不可能です。特にノロウイルスに感染してしまうと突然、嘔吐や下痢が起こります。

ケアポート緑ヶ丘では、ノロウイルス感染が発症した場合でも、被害を最小限にするために吐物や排せつ物の処理セットを準備し、いつでも使用できるようにしています。合わせてこの時期は、感染症対策の勉強会を実施しています。

今回は、11月29日(火)に勉強会を実施しました。まず、はじめにハクゾウメディカル(株)様に講義をしていただき、その内容を踏まえ、4つのチームに分かれて吐物処理の仕方を職員全員1人ずつ実施しました。

実際にエプロン、マスク、手袋を装着し、ヨーグルトを模擬吐物として黒ビニールの上に落とし、どれだけの範囲まで吐物が飛び散るのか(半径2m飛ぶと言われてます)を確認したうえで、吐物を外側から内側に拭き取ることを実施しました。

吐物の処理をする場面に、ケアマネジャーや事務職員などは、実際遭遇する機会はないかもしれませんが、いつどこで処理が必要になるかはわからないので、職員全員が適切に処理ができるように、毎年計画・実施していこうと思っています。

                                                      医療安全委員会